来院動機
痛みが一過性ではなく中々治る様子がないため来院した。
初診時の症状と経過
開口時の顎の痛みと音、咀嚼時の痛み、睡眠時食いしばり、口が開きにくい
1回目の治療変化
顎自体の炎症と噛み合わせが悪かったため、患部の炎症を取る処置と関節の潤滑をよくする処置
首のねじれも顎に大きく関与するため、首~肩回りの筋肉の緊張とねじれを改善させるローラー処置
日常の運動量を増やすため30分程度の散歩を指導
2回目の治療変化
半分ほど症状が消失、少し口が開きやすくなる。
まだ噛むと違和感や少しの痛みがあるため、前回と同様の処置を行う
3回目の治療変化
症状のレベルは2割程度まで減少
まだ噛むときに少しの痛みと違和感が出るが、開口に問題はなくなってきた
4回目の施術
症状のレベルは前回から変わらない。
夜の食いしばりはまだの残っている。夜中の食いしばりで痛みが発生すると考え鍼治療に切り替え。
5回目以降の施術
痛みは1割程度になる。
前回と同じ鍼治療を実施。ストレス性のものでまた症状が再発する可能性もあるので定期的な鍼治療を実施
担当者コメント
今回の患者さんは学生のころから顎に違和感が出ることが多かったそう。学生時代、新卒で働いていたころはまだ身体を動かすことが多かったが、転職、
コロナ渦になり日常生活レベルで運動量が減り、その時から顎が痛み出したという。この方は顎も小さく、骨盤も小さめである。このタイプは通常の人よりも少し
の運動不足で身体が硬直し、運動障害が出やすい。適度な運動指導、骨格矯正で症状は大幅に減少するが夜の食いしばりがある為、症状は残ってしまう。
そこで、東洋医学的診断の腹診断をしたところ胃熱、季肋部のところが固い胸脇苦満があった。仕事か何かしらのストレスで気の流れが悪くなり、胃の熱が
溜まったのかもしれない。胃の経絡は顎関節の特に下顎を支配している為、顎関節の運動障害がおきてしまったのだと考える。胃熱がある限り夜の食いしばりは
止まらない。骨格矯正、鍼治療で症状が消失してもまた同じ症状が出る可能性がある為、適度な運動、ストレスへの向き合い方を一度考えてもらって状態を維持
してもらいたい。
お電話ありがとうございます、
上石神井名倉堂整骨院でございます。